あの後閑信吾さんが手がけた 「SOBER COMPANY」に潜入!





1909年に開園した「復興公園」は、
上海で唯一のフランス式庭園として知られる。

戦前の面影を残すこの公園界隈には、
いつも街に刺激を与える存在があるようだ。

たとえば、
中国の現代アートに大きな影響を与えたギャラリー「ShangART」も、
もともとはこの公園の片隅に佇んでいた。

2017年2月、そんな「復興公園」の
北側に新たな歴史を刻みそうな店が登場した。

Drink Planet読者で知らない人はいないであろう、
後閑信吾さんが手がける「SOBER COMPANY」だ。

——バーのあり方とは?

そんな質問に後閑さんは「お酒を楽しんでもらう場所」と、
シンプルに答えてくれた。

上海では、すでに「SPEAK LOW」
大成功させている後閑さん。

今回新たにこの街に仕掛けた「SOBER COMPANY」は、
件の回答どおりパッと見の外観はごくシンプルだった。

だが、奥へと足を踏み入れるたびに驚きが!

「楽しんでもらう」という、
シンプルな目的のための膨大な仕掛けと
アイデアが次々に現れる。

おそらく、一晩では足りない。

次回は夕食前、
いや、
午前中から出かけてみようか……。

「SOBER COMPANY」は、
2階建ての店舗内に3つのセクションがある。

1階は、ニューヨークのウエストヴィレッジを
イメージしたカフェ「SOBER CAFÉ」。

その奥「HUNGRY(腹ペコ)」と書かれたドアの向こうに
現れる階段を上がると、「ニューチャイニーズ」が
コンセプトのレストラン「SOBER KITCHEN」が……。

このセクションはキャナル・ストリート、
そう、
ニューヨークのチャイナタウンがモチーフだ。

腹ごしらえをしたら再び1階へ。

もう一つの階段を上がると、
奥に「FULL(満腹)」の文字が見える。

このドアの中にあるのは、
イーストヴィレッジを
イメージしたバー「SOBER SOCIETY」だ。

つまり、店内にいながらにして、
お茶はウエストヴィレッジ、

ご飯はチャイナタウン、
お酒はイーストヴィレッジという、
ニューヨークの定番コースをまわれるのである。

そのベースにあるコンセプトは
「食前、食中、食後」のカクテルを楽しめる場所。

「アジアではあまり知られていない
カクテルの飲み方を紹介したいと思って」と後閑さん。

各セクションで食前、
食中、
食後のカクテルを楽しむと、
コインを3つ渡される。

そのコインを「SOBER SOCIETY」の
入口左手の小窓へ差し入れると、
隠し部屋的なもう一つのバー「TIPSY」に
入れるカードキーを受け取ることができる。

つまり、「SOBER(素面)」3か所で「TIPSY(ほろ酔い)」に行けるという仕組みだ。

※編集部注:2017年3月の取材時にはまだ「TIPSY」は工事中。正式オープンが待ちきれません!

さらにお伝えしなければならないのは、
スタッフの豪華さ!

全体のマネジメントを行なっているのは、
東京、ニューヨーク、ロンドンでの経験を持つ鈴木敦さん。

後閑さんの右腕的存在だ。

1階の「SOBER CAFÉ」は、台湾の初代バリスタチャンピオンである林東源さんがプロデュース。

カウンターに立つのはバリスタ兼バーテンダーのロジャー山岸さんだ。


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